今日は人形劇の日。
始まる時間のギリギリに劇場に到着したぼくは
いつものように、窓口のお姉さんに「学生です。」と言った。
そして学生証を財布から出そうとしたら、窓口のお姉さんが
「あなたが学生なのは知っているし、あなたも知っているから、見せなくても大丈夫だよ。」と言ってくれた。
そしてお姉さんはニコッと微笑んだ。
そのとき、ぼくは
「知ってくれているんだ、ぼくのこと。」
と思って、学生証を出すのをやめた。
そして、うれしくなった。
毎週、人形劇を見にきているアジアの人はひとりもいない。
ぼくはいつの間にか
人形劇好きのアジア人として
知ってもらえるようになったようだ。